ふと気づくともはや10月。
前回の更新から一月半も空いてしまいましたが作業は細々と続いておりました。
それでは早速見ていきましょう。
まず前回の主翼の続きです。
主翼から切り離したフラップですが、いささか分厚く大味なため、ヤスリで
薄く削っておきます。
左が削る前、右が薄く削ったものです。
同様に残りのフラップも削ります。
フラップを削り終わったところで次は水平尾翼を見ていきます。
こちらもこれまで同様筋彫りを一旦埋めてエレベーターを切り離します。
また、エレベーターのバランサーとそのカバーが一体になっているため、
エレベーターの分割と合わせてこちらも分割しておきます。
分割したエレベーターの継ぎ目を作るため、水平尾翼側にプラ板を貼り付け、
凹面状に加工しておきます。
機体尾部を見ていきます。
補助輪はいささかディテール不足のため、一旦切り離して作り直すことにします。
また、ラダーもフラップやエレベーター同様に切り離してしまいます。
切り離したラダーは接合部をプラ板で延長し、曲面に加工しておきます。
さて、ここで機体側の作業に戻ります。
コックピット内側は黒で下地の塗装をし、RLMグレイを吹き付けます。
ちなみに下の写真は黒を吹いた直後のものです。
コックピット本体部分も同様に塗装し、別途塗装した座席と組み合わせます。
座席はクッション部分が革になっているようですので、エナメル塗料のフラット
ブラウン、バフ、フラットアースなどの色を混色しながら使い古した様を表現しようと
してみましたがいかがなものでしょうか。
コックピット本体部分が出来たら機体へと組み込んでいきます。
個々のパーツが入り組むため、反対側とのあわせを調整しながら一旦片側に全て
接着してしまいます。
その後、機体の反対側部分を接着すると胴体の出来上がりです。
接着が完了したら、コックピットをマスキングテープで覆って保護しておきます。
隙間から塗料が吹き込まないよう、マスキングゾルでの目止めも忘れずに。
機体を貼り合わせたところで、尾部を見ていきます。
水平尾翼の付け根部分が盛り上がっていますが、実機の合わせ目を考えると
この部分は機体側よりも水平尾翼側で再現した方がよいので削ってしまいます。
さて、実機では水平尾翼に対してピッチコントロールが出来るようになっています。
これは爆弾を抱えて飛んでいるときと、投下後身軽になった後とで、どちらでも正しく
水平飛行が出来るようにするためについているものです。
その制御をするため、水平尾翼はエレベーターの付け根から機体へ軸が伸びており
その部分を上下に振ることでピッチが変わります。
ここではその部位を再現するための仕込みをしておきましょう。
この段階では、水平尾翼付け根に穴を開け、垂直尾翼内部にプラ板を差し込んで
壁面を作るところまで進めます。
ここで再び主翼に戻ります。
主翼にフラップを取り付けるためのヒンジを取り付けるため、一旦主翼に鋸で
切れ目を入れ、そこにプラ板を差し込みます。
差し込んだプラ板を削って形を整えるとヒンジができあがります。
同様に水平尾翼、垂直尾翼部分にもヒンジと、ラダー、エレベーターへヒンジを差し込む
切れ込みを入れます。
このとき、同時に水平尾翼付け根へピッチコントロール部分を覆うパネルを
接着しておきます。
なお、写真は開口していませんが、実際にはこの後で水平尾翼のダボとピッチ
コントロール用開口部に穴を開けています。
それらの作業が終わったら、翼を機体に取り付けていきます。
主翼はそれなりに接合部の段差が目立つので、取り付け後にパテや瞬間接着剤などを
利用し、段差を埋めて削ってなめらかにしておきます。
水平尾翼は翼根元の工作をしてから取り付けます。
基部を再現するため、0.14mmのプラ板を写真のような形に切り、これを水平尾翼の
根元に接着し、パテで面をつなげます。
その後、水平尾翼にエレベーターを接着し、エレベーターに0.5mmの穴を開けて
真鍮線を差し込みます。
この真鍮線で左右の垂直尾翼をつなぎ、水平を保持します。
機体に取り付けたのがこちらです。
同時に垂直尾翼へラダーも取り付けています。
最後に、主翼へフラップを取り付けます。
なお、今回の機体は着陸状態を想定していますが、スツーカの着陸風景を映した写真を
見ると、多くの機体で内翼フラップと外翼フラップを下げているようなので、
今回の機体もそれらのフラップは下げた状態で作ることにします。
取り付けたのがこちら。
さて、ほどよく作業が進んだところで今回はここまで。
次回は脚部や3.7cm砲などの残ったディテールを始め、機首部分の作り込みまで進めればと
思います。
それではまた。