2008年11月アーカイブ

はいこんばんは、のーくです。

前回、エアダクトが完成し、コックピット含め機体の中身がほぼできあがったので
今回からいよいよ機体を組み立てていきます。

ちなみに、エアダクトの中身はインテーク付近がダークグレー、途中からホワイトになりますので
くみ上げる前に塗り分けています。塗り分けた写真がこちら。

エアダクト塗り分け

ちなみに、手前の白い部分はサーフェイサーを噴いただけでまだ塗装前です。
前方の影みたいなダークグレーの部分が塗装した部分ですね。

さて、コックピットを組み込んで上下から挟み込むわけですが、コックピットがむき出しのまま
当面の作業が進行するため、コックピットをマスキングテープで覆っておきます。

コックピットマスキング

写真では、マスキングテープで覆った後にマスキングテープ同士の隙間から塗料が侵入しないよう、
マスキングゾルで目止めをしています。

さて、機体本体部分を組み立てたところで本体部分のディテールアップを施していきます。
真っ先に気づくのが本体後方先端部分です。

ECM取り付け前

F-15Eではノースロップグラマン社製のAN/ALQ-135と言われるTactical Electronic
Warfare System(TEWS)戦略電子戦システムが実装されており、そのシステムの一部として
この先端部分にECMが装備され、形状は丸みを帯びています。

改造自体は、先端部を切り落とし、代わりにキットのランナーを切断して取り付け、削って
形状を仕上げていけばOKです。

ランナー取り付け後ランナー研磨後

左の写真のように接着したランナーを、右の写真のように削って仕上げます。

上記の作業と平行して、装備品も徐々に作業を進めていきます。
まずはAMRAAM、AIM120Cの加工です。

AIM120B

ハセガワの武器セットについているのはAIM120Bのため、翼端がとがっています。
製作記その2で触れたように、ゲーム中で使用されているAIM120Cはステルス機の
武器ポッドに内蔵できるよう、翼端がカットされています。
その形状を再現するために、ヤスリで先端を削ってCバージョンにします。

AIM120C

今回使用する予定の6発分、加工完了です。

次に、着陸状態のため必要になる脚を加工します。

主脚オリジナル前脚オリジナル

ここも細かくディテールアップしたいところではありますが、機体全てをこの部品で支えなければ
ならないため、あまり無茶な加工は出来ません。
そこで、構造に影響を与えない部分を薄く加工したり、隙間を再現する程度に留めます。

主脚加工後前脚加工後

ここで、前脚についてはヘッドライト部分をくりぬいています。後ほど、ここを銀に塗装し、
透明な樹脂を使用してガラス部分を表現していこうという計画です。

次にタイヤですが、バリがひどいのでまずはそれを削り取ります。
ヤスリがけ後のタイヤがこちら。

タイヤ加工前

さて、実物はゴムタイヤですから、地面に接する部分は機体の重みで当然変形します。
それを再現するため、まず接地部分をヤスリで削って平らにし、さらにそれによってタイヤ自体が
左右に膨らみますので、パテを盛ってその形状を再現します。

タイヤ加工後

結果はこちら。写真だと分かりづらいですが、実際に平面に置いてみると意外と雰囲気が
出ます。

それほど大変な加工でもありませんので、是非皆さんもトライしてみて下さい(*´∀`)

ここで、再び機体に戻ります。
このキットはモールドが凸モールドのため、ここでモールドを彫り直していきます。
まず、凸モールドを#1000程度のサンドペーパーで削り落とします。
その時、完全に削り落としてしまうと彫り直すときのガイドがなくなってしまうので、
うっすらと残すように削るのがコツでしょうか。
削った後、ケガキ針やモデリングスクライバーなどで筋を彫っていきます。
ちなみに私が使用しているのはハセガワのトライツールですが、なかなかきれいな筋が
彫れるので重宝しています。

ハセガワトライツール1ハセガワトライツール2

右の写真にある、ソースクライバーは曲線状に彫る場合に役立つツールです。
ケガキ針などよりも筋は太くなりますが、曲線に沿ってきれいに筋を彫ることが出来るので一つあると
いざというときに便利です。

こうして本体部分と接着前の主翼を彫ったあと、本体と主翼等を取り付けていきます。

主翼取り付け

ところで、主翼を取り付ける際には左右がきちんと同じ角度で機体に接着できているかどうかを
慎重に確認しないと、接着完了後に泣きを見ますので念には念を入れてよくチェックします。

主翼取り付けシルエット

かっこよく仕上げるために、最も大事な部分だといえますので、失敗は許されません。
私の場合には、角度をきっちり揃えた後、重みで翼が下がらないよう、機体を垂直にして
接着剤を乾燥させました。

主翼接着後、つなぎ目をパテで埋め、改めて筋彫りを行います。
ところで、このキットは本来F-15Eでない部品などを組み合わせたものだと以前触れました。
つまり、部品によって必ずしもモールドが正しくない可能性があるわけです。
確認した結果、本体部分はそこそこ正しそうなものの主翼部分のモールドがかなり異なっているようです。

主翼モールド

上の写真の赤線がキットオリジナルのモールド、下の写真の赤線が彫り直したモールドです。
だいぶ違っていますねw
ただ、大きく極端に違っていたのは主翼のみで、それ以外の垂直水平尾翼や本体部分については
おおむね合っていたため、ほぼキットに近い方で仕上げています。

そんなこんなで、最終的に、加工した写真がこちら。

本体組み立て完了

まだ細かなディテールアップが残っているものの、ようやく、機体が形になってきましたw

さて、今回はここまでですが次回は残っているディテールの仕上げと、多少なりとも塗装に
入れればいいなというところでしょうか。
それではまた。

今回は、エアダクトの組み込みとインテーク部分の加工についてです。
1/72のキットではよくあるケースかもしれませんが、ハセガワの1/72 F-15Eでは写真のように
エアダクトが全く省略されているため、とっても哀しい見た目になっております。

オリジナルエアインテーク部

いくら1/72とはいえ、せめて穴は開いていて欲しいものですので、機体内部にエアダクトを
形成し、入り口部分のディテールを再現することにします。

ところで、F-15Eのエアインテークは速度域によって角度が変化します。
具体的には超音速時には吸気口を最大限に広げるような上面が完全に直線上になった形態と
低~中速でのインテーク先端が若干下に下がった状態です。
なお、インテークが上を向く状態がもう一つあって、機体が完全に停止してダクトのカバーが
掛かった状態ではインテークは上を向いています。

エアインテーク高速エアインテーク高速

さて、前回でも書きましたが、今回想定しているシチュエーションはまさにテイクオフ直前ですので、
今回のキットでその可変部分が高速度域の形状で一体成形されているという点は実に問題です。
なんとかインテークは若干下を向いていて貰わなければなりません。

そこで、まずはざっくりとインテークを切断してしまいます。

エアインテーク切断前エアインテーク切断後

オリジナルのインテークをモデリングソーで変形時の分割ポイントに沿って切断します。
切断したインテークの変形イメージはこちら。

エアインテーク上向きエアインテーク下向き

前後に別れたインテークのうち、後方部分は先に機体に組み込み、一体として成型していきます。
なお、一体化する前に機体側もダクト入り口をくりぬいて穴を開けておきます。
このとき、上半分はダクトの範囲外のためそのままにしています。

エアダクト入り口開口

その後、インテーク後方を機体に取り付けたのが下の写真になります。

エアインテーク後部機体取り付け

ここから順次エアダクトの製作に入ります。
まず、機体下部に薄いプラ板で側壁を作り、角をパテで局面に仕上げてエアダクトを作っていきます。

曲面をなめらかに作るため、0.3mm厚のプラ板をプラ角棒をスペーサーにして取り付けます。

エアダクト取り付け前エアダクト取り付け中

その後、パテを盛って乾燥後に余計な部分を削っていきます。
なにぶんスケールが小さいので指が入っていきませんので、いろんな角度から地道に削るしかありません。

エアダクトパテ盛りエアダクトパテ切削

地道に削ってなんとかこんな感じに。

エアダクト切削後

なお、この作業の乾燥時間などを利用して平行作業をおこなっています。
具体的にはエッチングパーツなどを機体に取り付けたり、コンフォーマルタンクを取り付けたりといった内容です。

エッチングパーツ取り付けコンフォーマルタンク接着

ダクト内壁がおおむね成型できたところで、最初に切り離したエアインテークの前方側と
後方側をスムーズにつなげるための加工を施します。
写真のようにプラ板とパテで絞り込むような形状を作っていきます。

インテーク可動部絞り込み部分1インテーク可動部絞り込み部分2インテーク可動部絞り込み部分3

機体部分と同じくエッチングパーツでディテールアップした前方インテークとこの形状を組み合わせてみると・・・・

インテーク組み合わせ1インテーク組み合わせ2

うん、いい感じですね!

そうそう、うっかりしていましたが、ダクト入り口部分の上方壁面を別途プラ板を利用して形成しています。

ダクト上方壁面1ダクト上方壁面2

この状態で仮組レベルですが、インテークを組み合わせた画像がこちら。

エアダクト・インテーク仮組形状

最初の写真と比べるとぐっと雰囲気がアップしてきましたね。
最終的に後方はエンジンがとりつくので暗く穴が開いている状態になりますが、十分いい雰囲気が
出せたように思います。
ただ、本来ダクト後方にはエンジンがとりついていますので、エンジンファンを再現すべきではあります。
今回、そこまでしていないのは、後ろを閉じた状態ではこの1/72というサイズのインテークから
どう頑張っても中が真っ暗で見えないためです。
まぁ、この辺りの頑張っても見えない部分に関する妥協はアリでしょうw

それでは今回はこのへんで。
次はそろそろいい加減機体が組み上がって欲しい気がする・・・というか未だに機体すら
完成してないとかホントどうなn

でも、まだまだめげないで頑張るよ(`・ω・´)またね。

だいぶ、間が開いてしまいました。
ようやくコックピット編でございます。

なぜこんなに間が開いてしまったかというと、コックピットだけでこんなに
改造する場所あるのかよ('A`)といった状況だったためです。

ハセガワの1/72キットには実は数種類ありまして、外見からは箱の大きさと帯の色で
区別されます。
一つは橙緑赤青のA~Dという表示のついたもの、そしてもう一つは箱が一回り大きなEという表示の紫の帯が
ついたものです。中身は、A~D帯がモールドが凸、ディテール省略、パーツの数量少で
値段が600~1000円程度、E帯はモールド凹、ディテールそこそこ、パーツの数量やや多めで
価格が1200~1800円程度のラインナップになっています。

普通はね。

ところが、今回のF-15Eストライクイーグルでは、本体部分がおそらくC帯のF-15Cで
それにF-15Eに必要なコンフォーマルタンクとMk.20ロックアイをセットにしただけの
非常に残念なキットになっております。

つまり、相当いじってあげないとE帯クラス程度のディテールも再現できないという
今回のテーマからするととても困ったキットだったわけですが、時既に時間切れ。

仕方ありませんので、早速残念なところを見ていきましょう。

コックピットオリジナルコックピットオリジナル2

イジェクションシートの形が不可解だったり、操作盤が空中に浮いてたりとかなり
ガッカリ感の漂う様が見て取れます。
また、操縦桿の取り付けを見るとなぜか椅子から操縦桿が生えていたりします。

オリジナル操縦桿取り付け

頑張って直していきたいと思います(`・ω・´)

まずはコックピット本体から。
キットの構造が、機体下部にコックピットを取り付けて上から機体上部を取り付けるように
なっているのですが、これだと上下の間隔にぴったり合わせないといけないため、精度が
かなりきつくなってきます。
そこで、機体上部に直接取り付ける構造に変更します。

そのため、全てのパーツをコックピット側で構成するため、本体上部に取り付けられている
操作盤丈夫カバーを

機体上部オリジナル

ざっくりと

機体上部切断後

ヤッチャタ\(^o^)/

もう後戻りは出来ません。

次にコックピット本体。とりあえず余りにダサイペダルを削り取ります。

オリジナルペダルオリジナルペダル削除

また、本来コックピットの後ろ側には壁がありますので、それを取り付けるため、コックピットを
切断し、そこにプラ板で壁を作ります。

本体切断前本体切断後

切り出したプラ板を機首内部に沿うような形状に加工し、

プラ板加工前プラ板加工後

コックピット本体後部に接着します。

コックピット後部壁完成

白いプラ板が重ねて取り付けられていますが、うっかり本体を短く切りすぎたためです。
修正が効くって素晴らしいね!

さて次にイジェクションシートを改造していきます。
イジェクションシートのキットの形状はこんな感じです。

イジェクションシートオリジナル

さて、このオリジナル形状を調べねばなりません。
F-15Eで採用されているイジェクションシートはACES II EJECTION SHEETという製品です。
幸い、F-15E Strike Eagle.comというサイトに下記の製品写真を見つけたのでそれを参考にして
加工していきます。

イジェクションシート実物

まずは、余計なディテールを全て削り落とし、ついでにキットでは操縦桿を取り付ける部分を
実物同様に凹ませるように加工します。

イジェクションシートディテール削除

次に、シートサイドの形状をプラ板を加工して作成。

イジェクションシートサイド

同様にしてプラ板を加工してガイドレールやヘッドレスト上部の形状を作成、またシートサイドの
ボンベを火であぶったランナーを伸ばして適当な太さに加工したプラ棒で作ります。

イジェクションシートディテールアップ中

シートは組み込んでから塗装することは無理ですから、パテなどで細部の形状を修正した後、
サーフェイサーを吹いて一気に塗装まで終わらせます。

イジェクションシート塗装後

細かなパーツはeduardというチェコの会社から発売されている1/72 F-15E用の
エッチングパーツを利用しています。
結構いい感じに出来ました(*´∀`)

次に操作パネルを作ります。
キットの操作パネルは形状がどうにもF-15Eのものとは思われないことと、利用予定の
エッチングパーツと形状が合わないことから、こちらもプラ板で作成します。

後部操作パネル

作成した部品にエッチングパーツを接着します。

前部操作パネル

プラ板の方は後部用、エッチングパーツを貼り付けたものは前部用の写真ですので
形状がいささか違いますが、撮り忘れなのでこれで許して( ゚д゚)ホスィ...
ちなみに上の後部用と違って、前部用のパネルは中央部が出っ張っているため、その部分は
プラ板を重ねて形成しています。

さて、平行して本体側も作成している訳ですが、こちらは機体上部に直接取り付けるために、
機体上部の形状に合わせてプラ板を貼り付け、削って加工します。

コックピット本体形状加工途中

前部シート後方のの壁もプラ板を使って作ります。ペダルはエッチングパーツです。
操作パネルとそのカバーを取り付けるための前後の間にある境目はプラ板を積層し、
さらにサイドの操作パネル状のディテールをプラ板や細いプラ棒などを利用して作成します。

コックピット本体形状ほぼ完成コックピット本体サーフェイサー吹きつけ後

右の写真は形状完成後にサーフェイサーを吹いたものです。

椅子から取り外した操縦桿は、ピンバイスで穴を開け、金属棒を利用して本体に
取り付けることにします。

操縦桿加工中本体側操縦桿取り付け穴加工中

また、後部操作パネルの上部カバーは、本体から切り離したものでは全く合わないため、
プラ板を重ね、パテで修正して作成します。

後部操作パネル上部カバー

ところで、キットは無人ですが、今回はテイクオフ直前の設定で作成を進めようと考えているため、
ハセガワの「アメリカ パイロット/グランドクルーセット」を利用してパイロットを乗せることにします。

キットのフィギュアはインジェクションキットでは仕方のないことですが、酸素マスクから
伸びるホースとパイロットとの間が埋まってしまっています。

パイロットオリジナル

そこで、0.5mm程度のピンバイスで穴を開けた後細いヤスリで形状を加工し、

パイロット加工後

こんな形に仕上げます。
オリジナルよりぐっとディテールアップした気がしますね。

次にフィギュアに塗装を行うわけですが、このような小さいパーツに塗装する場合、
完成後に見えない部分を利用して金属棒などを取り付けると大変塗装がしやすくなります。

パイロット穴開け

このようにピンバイスで穴を開けて・・・

パイロット金属棒取り付け後

アッー、と言う間に持ちやすくなりました^^

ゲーム中のパイロット制服は風防越しにしか見えないため、色はかなり推定ですが、
基本的にアメリカ空軍色とあまり変わらないように見えるため、そのままの色指定で塗装しました。

メインパイロット塗装後サブパイロット塗装後

コックピット本体をスカイグレイで塗装し、サイドの操作パネルにデカールを貼り付ければ、
あとは塗装したイジェクションシート、パイロットと操作パネルをコックピット本体に組み込んで
とりあえず、コックピットの完成です。

コックピット完成1コックピット完成2
コックピット完成3

ところで、ここまでの作業ですが、

説明書1番

わぁ('A`)
いつ完成するか自分でも全く分かりませn

次は、ようやく機体本体にとりかかれるはずと信じつつ、以下次号。

自己紹介

名前:Nork(のーく)

10数年ぶりに模型を始めた出戻りモデラーです。
ジャンルは特にこだわらず、いろいろ作っていこうと思います。

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