2009年4月アーカイブ

少し間が空いてしまいましたが、続きです。
今回は、ようやく下地の塗装がほぼ終わるところまで。

まずは前回加工途中だった垂直尾翼を取り付けていきましょう。

最初に前回補強用の真鍮線を取り付けた機体下部の補助翼を取り付けます。

補助翼取り付け

このように、非常に取り付け部分が細いので補強は必須といえますね。
[次に垂直尾翼ですが、そのまま取り付けるとあわせが緩くて垂直が出ませんので、
こちらもこのように補強兼垂直出しのための真鍮線を取り付けておきます。

垂直尾翼取り付け図

機体側にも穴を開けて垂直になるように調整し、その後に接着剤を付けて機体へ取り付けますが
その際、接着剤が乾く前に、垂直尾翼と補助翼がまっすぐに揃っているかどうか、シルエットで
確認しながら合わせておきます。

垂直尾翼補助翼シルエット確認

ついでに、カナードも取り付けます。
こちらも、補強用の真鍮線を取り付けてあります。

カナード取り付け後

さて、お次はキャノピーです。
まずはマスキングして裏から機体色を塗装しておきます。

キャノピー裏マスキング

塗装したら早速取り付けていきますが、何か足りないような・・・

キャノピー搭載

はい、IRSTのセンサーが抜けてます。
キットの部品を探して確認しますが、何かおかしいです。

キット付属IRST

ちwいwさwいwwwww

さて、作ろうか・・・

ということで、3mmのプラ丸棒をヤスリで削って形状を出します。
先端は後ほどクリアパーツを取り付けるので、平坦なままに。

IRSTパーツ製作後

取り付けたらキャノピーの残り部分をマスキング。

キャノピーマスク後

ここで、実機の写真をいろいろ眺めていると、どうやらIRSTの前面に、おそらく整流用と思われる
突起を発見。せっかくですから、これも加工して取り付けておきましょう。

IRST整流パーツ取り付け

ところで、整流パーツの土台部分は光硬化パテで工作してみましたが、硬化も早く、
切削も柔らかくてやりやすいのでちょっとした部分に使うにはなかなか便利ですね。
表面がべたつくので、それを拭き取る手間だけが面倒ですが、嫌な匂いもほとんどしないので
オススメです。

次に、主脚を出したときに支えとなる部分を取り付けます。

主脚支え

Su-33では、主翼の折りたたみ機構や対艦攻撃能力の付加などによって、機体重量がSu-27比で
増しており、そのために主脚そのものの太さと、この支えとなる部分の大型化が図られています。

残念ながら、キット付属のパーツはSu-27サイズのため、このパーツも作り直す必要があります。

3mm径のプラ丸棒を紡錘形に加工し、それを真ん中で切断して二つのパーツをまとめて作りました。

主脚支えパーツ

灰色のパーツがもともとキットに付属しているものです。
製作状態は着陸状態のため、このパーツ中央を開口しておかねばなりませんが、さすがに
このまま綺麗に開口させるのは強度面でも困難ですので、一旦分割した後、継ぎ目を別に作ることにします。

主脚支え分割

開口した部分の際は薄く削って中の空間を感じさせるようにしておきます。

これを機体に取り付け、分割したパーツ間を薄いプラ板でつないで出来上がりです。

主脚支え取り付け後

その後、細かなディテールになりますが、テイルコーン上部と機首下部の三本アンテナを
0.3mmの真鍮線で作りました。
金属棒なので、この先の作業で引っかけて取れることはまずありませんので、このタイミングでの
取り付けとなっていますが、塗装直前の取り付けでも構わないとは思います。

テイルコーンアンテナ機首アンテナ

ここで、そろそろデカールデータの準備も始めていかないと、とキャプチャした画像を印刷して
キットと大きさを合わせて見ました。
ちなみに垂直尾翼の方はキャプチャした画像の上にざっくりと領域を書き込んだもので
データそのものではありません。

デカールサイズ合わせ

幅を合わせて、いい感じかな、と思いつつ見ていると、何やら違和感が・・・。

主翼デカールサイズ違い

おや・・・・?(;;;;´_ゝ`)

主脚サイズモウダメポ

主翼の長さ足りないwwwwwwww

               -― ̄ ̄ ` ―--  _    普通もっと早く気づくだろ常考・・・
          , ´  ......... . .   ,    ~  ̄" ー  _
        _/...........::::::::::::::::: : : :/ ,r:::::::::::.:::::::::.:: :::.........` 、
       , ´ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::: : ,ヘ ::::::::::::::::::::::: : ヽ
    ,/:::;;;;;;;| : ::::::::::::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::: ● ::::::::::::::::: : : :,/
   と,-‐ ´ ̄: ::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::r(:::::::::`'::::::::::::::::::::::く
  (´__  : : :;;:::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::`(::::::::: ,ヘ:::::::::::::::::::::: ヽ
       ̄ ̄`ヾ_::::::::::::::::::::::し ::::::::::::::::::::::: : ●::::::::::::::::::::::: : : :_>
          ,_  \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `' __:::::::::-‐ ´
        (__  ̄~" __ , --‐一~ ̄ ̄ ̄

まぁ、気づいたからには仕方ないわけで。

筋彫りなどになるべく影響が出ないように最小限の加工ですませます。

主脚拡張用プラ板

0.3mmのプラ板を必要最小限の大きさに切り出し、まずは主翼を延長します。
このとき、あまりに小さくしすぎると接着面積が取れず強度が確保できませんので、
翼面のカーブに合わせて、面積の稼げる翼基部の幅を広く取っておきます。

主翼パテ盛り上面主翼パテ盛り下面

プラ板を取り付けた後の段差を埋めるように裏表にパテを盛ります。

パテが乾いたら表面がなめらかに繋がるよう、丁寧にヤスリをかけていきます。

主脚磨き後

なめらかになってきましたね。
せっかくここまでやったので、少しだけ気になっていた垂直尾翼上端の形状も修正してしまいます。
写真のように、キットの垂直尾翼は実際のSu-33よりすこしとがっています。

垂直尾翼端比較

これを、先端を少しカットして実機の形状に合わせてみました。

垂直尾翼先端カット

外観的な部分はこれで、ほぼSu-33に近づいたようです。

そうそう、主脚根元の加工について触れるのを忘れていました。
主脚取り付け部分はとうの昔にとっぱらってしまったので、何か用意しないと脚がつきませんw
せっかくなので、実機のようにインテーク側面から橋渡しの軸を取り付けてそこへ主脚を
取り付けることにします。
ここでは、軸だけ用意しておきます。

主脚取り付け軸

穴を開けて真鍮線を橋渡しに。はみ出ている部分は後ほど切断します。
主脚を取り付けるときには、この上にプラ棒で軸を形成し、そこを土台にして主脚を延ばす予定です。

これらの加工が終わったところで、下地の白を吹きます。

吹き終わったところがこちら。

下地処理完了上部

下地処理完了下部

ようやく、らしくなってきた気がします。
塗装へ向けて、さっそく、白を残す部分のマスキングを。

直線部分はマスキングテープそのまま、曲線部分は1mm幅のマスキングテープでエッジを作り、内側はマスキングゾルで処理してみました。

マスキング上部マスキング下部

ここで、画像データがないと白抜き部分のマスキングが出来ないため、今回はここまで。
次回は、データの作成と白抜き部分のマスキングや機体の基本色塗装などにとりかかれればと
思っています。

それではまた。

さて、今回は予定通り、脚収納庫部分のディテールと、コックピット塗装、機体の組み立てへと
入っていきます。

脚収納庫のディテール前にあらかじめ塗装しておきます。
今回、ゲーム中の画像や実機などを見比べながら、ダークシーグレイで塗装してみました。
塗った後に、もう少し白っぽい色でもよかったなと思いましたが、後々つや消しクリアを吹く予定なので
もう少しぐらいはうすく見えるようになることを期待してそのままにします。

脚収納庫塗装

脚収納庫のディテールですが、今回加工するのは主脚部分です。
0.4mm前後のプラ棒を曲げ、内部パイプを取り付けます。

脚収納庫内パイプ類パイプ類取り付け後

まだ、つや消しクリアを吹いていないので、庫内のつや消し塗装とパイプのつやが揃っておらず
おもっちゃっぽくみえますが、トーンを整えればもう少し落ち着いて見えると思います。

さて、機体を組み上げていく前にコックピットを完成させておかねばなりません。
前々回に組み立てておいたパーツを塗装していきましょう。

コックピットパーツ塗装後イジェクションシート塗装後

コックピット内部の色ですが、内部の基本色はMr.カラーのエアスペリオリティブルーが
適しているようです。
残念ながら田宮カラーには同等の色がありませんので、色互換表などを参考に、X-2:X-14:XF-24=10:1:1の
比率で混色し、塗装しました。
細かな塗り分けは面相筆でちまちまと行っています。
イジェクションシートは黒を基本に露出している金属部分などに色を入れています。
ヘッドレスト脇の円筒状部分は先端をカッパーで塗装したのですが写真ではちょっと影になったのか
あまり見えてないですね('A`)

これらを組み上げてパイロットを乗せたのがこちら。

コックピット完成

次に、コックピットを取り付ける機体上部を組み立てます。
コックピット取り付け部分周辺を塗装したのがこちら。

コックピット取り付け部周辺

コックピット後部に取り付ける曲面状の部品はキット付属のものの形状が今ひとつだったので
プラ板を曲げて作ったものです。

コックピット前方のカバーですが、丸く穴を開けている部分にはHUDへ投射するための
レンズのようなものが実機では見られるため、ここにクリアパーツを嵌めてそれらしく見せるために
開けた穴です。

キットのクリアパーツのランナーから小さいかけらを切り出し、丸くレンズ状に削ってみたのが
こちらです。

HUD用レンズ

かなり小さいので削るのは結構大変でした。
何度か落として泣きそうになりながら探していたりしたので、同じものを作られる方は箱の上で
作業するなど工夫をされるとよいと思いますw

このパーツを機体側の穴にはめ込んだのがこちらです。

HUD用レンズ取り付け

このレンズにクリアーオレンジで塗装し、コックピットを取り付けます。
また、HUD部分は0.14mmのプラ板を加工して両側の壁面とし、透明フィルムでHUD部分を
作って組み立てたものを先ほどのレンズの上に作ってみました。
これについては製作中の写真を取り忘れてしまったため、残念ながら完成図しかありません。

取り付けた姿がこちらです。

コックピット機体上部取り付け後HUD用レンズ取り付け

機体の上下を組み上げる上で、もう一つ部品を用意しておく必要があります。
それはエンジン後部のフィンなのですが、さて、こちらの写真はキットにもとからついている
部品です。

キット付属後部フィン

これは上下の組み立て後に嵌めれば大丈夫ですが、いささかディテールに難があるので
こちらを作り直し、かつもう少し奥にフィンを置くために上下の組み立て前に挟む必要がある、ということです。

後部フィンの製作については、インテーク前面のフィンとは違ってもっとブレードが
細かいような気がしますので別の作り方を試してみることにします。
実物、写真などを見たことがないため、想像で作っています。あまり参考にしない方がいいような気がしますw

まず、円形に切ったプラ板と、15度角に切断した0.14mm厚のプラ板を用意します。

後部フィン材料

小片を半分ずつ重ねながら円形のパーツの上にぐるりと貼っていきます。

後部フィン組み立て中

はみ出た部分を切断し、中心にプラ棒を加工した突起を取り付けると完成です。

後部フィン完成

部品が準備出来たので、いよいよ機体上下を組み合わせていきます。
比較的、接着面上下が平坦な機体なので、ぐるりと洗濯ばさみを取り付け、ノーズ部分だけ
輪ゴムで押さえています。

機体上下取り付け

ちなみに先ほど作ったフィン部分はこんな感じ。

後部フィン取り付け図

機体上下の接着が終わったところで、早速カナード根元を形成していきます。
まずはポリパテを盛ってしまいましょう。

カナード根元パテ盛り

乾燥したところで、ヤスリなどでばりばり削っていきます。
カナード翼との合いを見ながら進めるため、カナードと機体を金属棒などを芯にして仮止めしつつ
形を整えます。

カナード根元切削中

削れたところで主翼を取り付けます。
主翼には、かなり太い凹モールドがついていますが、さすがに太すぎかつその他のモールドを
彫り直すときに邪魔なので、あらかじめ埋めてしまいます。

主翼キット形状

溝を埋めたら主翼を機体に取り付けます。
このとき、先に処理できるモールドの彫り直しをある程度しておくと後の作業が楽になるため、
取り付け前に主翼のモールドを彫り直しておきます。

主翼取り付け

主翼を取り付けたあと、テイルコーンも取り付けます。
このあたりはどちらを先にやってもあまり作業性には影響ないように思います。

まず、前回作成したテイルコーンをエンジンとエンジンの間の以前切断した部分に載せ、
下部のエッジをプラ板で作成して延長しておきます。

テイルコーン搭載

次に、テイルコーン脇にプラ板で面を作っておきます。
全部をパテで形成するとむやみにパテを消費したり、乾燥までの時間がかかったりしますので、
ざっくりとした形をプラ板などで作ってしまうと楽です。

テイルコーン脇面形成

テイルコーンの接着剤が乾燥したところで、パテを盛ってなめらかに仕上げていきます。
曲面は実機の写真などを見ながら左右対称になるように少しずつ整えます。

テイルコーンパテ盛り

テイルコーンの形成が終わったら、水平尾翼を取り付け、主翼根元の上下の合わせ目や
尾翼の隙間などを埋めて、表面の処理もかねて#600のフィニッシングペーパーで凸モールドごと
削り落としてしまいます。
その後、実機写真や図面を参考にモールドを彫り直します。
図面があると、モールドを彫っても彫っても終わらないぐらいのディテールがありますが、
あんまりやり過ぎてもうるさくなりますし、そこまでの分量全てに気を配って丁寧に仕上げるのは
とても大変なので、気力が続く範囲で留めるのが良さそうです。
それに、図面も必ずしも正確とはいえませんので、ある程度以上は頑張り損になりそうな気がします。

さて、ある程度モールドを彫ったものが下の写真です。

モールド彫り後機体上面モールド彫り後機体下面

サーフェイサーの塗装に備えて、コックピット部分と脚収納庫にはマスキングテープを貼っています。

次は、サーフェイサーを吹きながら、表面を整えていきます。
機体前方右側に、機銃を取り付ける部分があるのですが、こちらはモールドを彫り直した後、
表面を凹ませ、少しだけパテを盛って盛り上がった部分を形成しています。

機銃取り付け部

後ほど機銃を作り、ここに取り付ける予定です。

最終的に表面処理が終わった状態がこちらです。

機体表面処理完成

なかなか、いい感じになってきた気がしますがいかがでしょうか。

さて、次に垂直尾翼と、機体下部につく補助翼部分です。

垂直尾翼ですが、キットについている突起部分が少し気になったので実機写真で確認しました。

垂直尾翼突起確認1垂直尾翼突起確認2

左の写真の手前がキット付属のパーツです。
左右どちらの尾翼にも赤丸部分に突起があります。
一方、奥のSu-33実機写真を見ると右の尾翼には突起がありますが、左にはありません。
右の写真は別方向からのものです。
こちらを見ると両面とも、右側の垂直尾翼には突起がありますが、左側にはないことが分かります。

そこで、左側の突起は削り落としてしまいました。
モールドは実機写真や図面を見ますが、内側の面については図面でも写真でも隠れてしまうため
十分な資料がなく、一部推測や、Su-33ではなく27などを参考にして彫りました。

垂直尾翼モールド彫り垂直尾翼モールド彫り2
垂直尾翼モールド穴開け

機体下部の補助翼ですが、こちらはキットのまま組み立てるとなんの突起もガイドもないまま
エッジ部分だけを接着面にして取り付けることになるため、強度がとても不安です。
そこで、0.5mmの金属棒で補強しておくことにします。

補助翼補強加工補助翼補強加工後

尾翼関連の工作が終わったところで、今回はここまで。
次回は機体下部のインテーク取り付けや、その他のパーツ関連と、あわよくば一部塗装に
入れればいいなぁといったところでしょうかw

それではまた。

自己紹介

名前:Nork(のーく)

10数年ぶりに模型を始めた出戻りモデラーです。
ジャンルは特にこだわらず、いろいろ作っていこうと思います。

このアーカイブについて

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