もう4月なのに寒い日が続きますね。
窓を開けて塗装しづらいので早く暖かくなってくれないものかと思っているのですが・・・w
さて、今回は主脚とプロペラ周りに手をつけていこうと思います。
主脚については、下の写真にあるように[その2]で基部と伸縮部以下を分割していますので、
今回は伸縮部から下の部分を作っていきます。
まず車輪部分については、接地部分を削り、その後、タイヤの変形をパテで再現します。
車輪が出来たところで組み立てるとこんな風になります。
これに、主翼に取り付ける際に強度を確保出来るよう、真鍮の軸を入れておきます。
ところで、スツーカの脚部には標準でカバーがついています。
しかし、東部戦線では雪やぬかるんだ土が挟まるなどの問題があったため、カバーを
取り外していた機体も多かったと言います。
では、今回のルーデル機はどうだったのでしょうか。
唯一、手元にある今回作る予定の機体が飛行中の写真がこちらです。
オスプレイ「ドイツ空軍地上攻撃飛行隊」より引用
ごらんのように見事にカバーがついています(´_ゝ`)
この機体でもつけない運用もあったのでしょうが、ここは写真の記録を尊重し、
カバーを取り付けていくことしましょう。
まず、大まかな形状をプラ板の端材を組み合わせて作り、パテで形状を整えます。
これを型にしてカバーを作ります。
中心から分割し、0.5mm厚のプラ板をトースターであぶり、自作の簡易バキュームフォーマーで
型どりしました。
![主脚カバー型どり後](http://blog.nork.jp/craft/image/20100406011.jpg)
できあがったカバーから不要な部分を切り取り、先ほど作った主脚にかぶせていきます。
ただ、いささか成形時の吸着が甘く、深さ不足で隙間が出来てしまいました。
こちらはパテで隙間を埋めて、全体を整えていきます。
主脚の形状が完成したところで次は後部の補助輪を作っていきます。
こちらもその2で元は機体と一体成形されていたものを切断しています。
取り外した状態でディテールアップし、再び取り付けられるように加工していきます。
ちなみに下記の写真はまだ機体から切り離す前の写真です。
まず、一体成形されている車輪を切り離します。
車輪の断面が平坦になってしまうので、黒い瞬着で実機同様丸みを帯びた形状へと修正します。
修正した車輪に0.3mmの真鍮線を通し、切り離した脚部に取り付ければ補助輪の完成です。
なお、機体に十分な強度で取り付けられるよう、真鍮線を軸に取り付けています。
さて、お次はプロペラを見ていきましょう。
スツーカでは初期のものと後期のものでプロペラの形状がやや異なっています。
キットはもともとD型以降の後期型だけでなく、A型やR型あたりと共通パーツになっているようで
プロペラの形状は古いままです。
下の写真で図面が本来あるべき形状です。部品の根本部分など、形状が異なっているのがわかります。
このような薄い部品をパテ盛りで加工してもやすりがけなどをすると丸ごとはがれてしまうため、
プラペーパーを接着しながら積層してプラ材できっちり形状を作っていくことにします。
このように積層した後、丁寧に研磨して形状を出してあげれば完成です。
次にプロペラの取り付け部分を見ていきます。
写真の部品ではプロペラを軸部分で受けるようになっていますが、実際にはプロペラは内部で
固定されており、外のカバー部分とプロペラの間には隙間が空いています。
それではその形状を再現するため、部品を修正していきましょう。
まず取り付け部分を削り取りますが、そのままではプロペラと部品の間の隙間が
なくなってしまうため、中央部にスペーサーを入れておきます。
なお、外周部分はエッジがだれていたため、いったん黒い瞬着を盛ってから削り、エッジを出していきます。
できあがったところでプロペラを組み付け、と行きたいところですが螺旋状の塗装を後からやるのは
面倒なのでいったん塗装をしてしまいます。
色は資料によって違っており、迷ったのですが、今回はオスプレイの「ドイツ空軍地上攻撃飛行隊」
記載のカラーを参考に青で塗装してみました。
恥ずかしながらマスキングが甘く、色の境界がぼけてしまっていますが、これはあとで
筆で修正することにします。
とまぁ、少々中途半端ではありますが、今回はここまでにしたいと思います。
次回はカウリング部分の組み立てや主翼下部のラジエータ、機体の塗装などまでいけると
いいなと思っています。
それではまた。
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