早速前回の続きを見ていきましょう。
今回はアレスティングフックの製作から。
キットのアレスティングフックは情報が少なかったせいなのか、かなり細身のものが
ついています。これを太く加工するのは手間なので、ゼロから作ってしまいます。
最初にプラ棒の先を少し細くしたものを作ります。
次に、フック部分留め金部分としてプラ棒の真ん中に穴を開けたものを作り、それを
先ほどのプラ棒先端に差し込んで、横から細いプラ棒を通して固定します。
次に、留め金の下部にフック部分を取り付け、ボディの中程にプラ棒で突起を作ります。
なお、横に並んでいるのがキット付属の部品です。だいぶ細いですね。
塗装は、実機もゲームも白黒のしましまなので、その通りに。
フック部分は脚部同様ライトシーグレイを使いました。
塗装したら機体に取り付けますが、その前に機体側に受けの金具を作っておきます。
テイルコーン下部に二つ穴を開け、それぞれに真鍮線を差し込んで切断した後、
その上に円弧状に曲げた真鍮線を接着します。
接着後、メタルプライマーを塗って銀色に塗装しておきます。
金具が出来たら、機体にアレスティングフックを取り付けて完了。
次は、排気ノズル内にある、アフターバーナー部分を作ります。
まず、プラ板をリング上に切り出したものと、0.3x0.8mmのプラ材を3mm程度の長さに刻んだものを
用意します。
刻んだ材料を大きなリング外周にぐるっと取り付け、内側に小さいリングを置いてリング同士を
刻んだプラ材でつなぎます。
乾燥したところで塗装します。
今回は、メタリックグレイ(タミヤアクリル XF-56)にて塗装しました。
塗装したら排気口に取り付け、軽くエナメルの黒でウォッシングしてトーンを落ち着かせます。
排気口のノズル部分はキットのパーツのディテールも悪くないのでそのまま使います。
根元部分はチタンシルバー(X-33)に若干クリアブルー(X-26)を混ぜたもの、先端部分は
同じくチタンシルバーにつや消しの黒を2:1程度混ぜたものを塗ってみました。
乾いたらこれを機体に取り付けます。
完成したものを見ると、排気口からのぞき込んだときに、アフターバーナー部分が見えて、
ぐぐっとディテールアップしていますね。
次はIRST部分です。
IRSTの中身を先に作ります。
プラ丸棒の先端を丸く削って切断し、両脇に細丸棒を刻んだものを取り付けて軸のように
作り付けます。
なお、右の写真の真鍮線は塗装時の持ち手です。塗装後には取り外し、パーツとして利用するのは
先端部分だけです。
このパーツをつや有りの黒(X-1)で塗装し、機体のIRST部分に取り付けます。
さて、次にカバーですが、このサイズのカバーをクリアパーツを削りだして作るのはなかなか
難しいので、今回は塩ビ板をあぶって球面に押しつけて作ることにします。
プラ丸棒の先端をIRSTの内部を作った時のように丸め、あぶって柔らかくした塩ビ板に押しつけて
型どりします。
突起部分を切り離すと、目的の部品が出来ますので、それを機体に取り付けます。
ついでに、だいぶ以前に作ったまま放ってあった給油プローブも取り付けました。
別パーツで取り付けると、モールドだけで済ませるよりもずっと雰囲気が出ますね。
主要な部分はほぼ出来てきましたので、アンテナ関係にいきましょう。
キット付属のピトー管はやや分厚いのでヤスリで薄くしてから取り付けます。
ピトー管の色は、実機だとスカイグレイか明灰白色のような色味に見えますが、ゲーム中の
色は暗い金属色に見えるため、メタリックグレイで塗装しています。
左垂直尾翼後部についているアンテナを0.4mmのプラ棒を軸に、プラ材をデザインナイフで
小さく刻んだものを取り付けて作ってみました。
かなり小さいパーツですが、こういう部分を作ると、精細感がぐっと高まってきます。
なお、垂直尾翼アンテナ部分の色は、実機ではなくゲームの色を参考に白色で処理しました。
そうそう、すっかり忘れていましたが、機銃もつけました。
0.8mmのプラ棒に0.4mmのピンバイスで穴を開け、ガンメタル(X-10)で塗装して短く切って
機体に取り付けます。
機首先端のピトー管は、キットのパーツほぼそのままですが、先端部分をヤスリで鋭くしています。
以上で、兵装以外の機体周辺パーツ取り付けが完了です。
次回は、兵装を取り付けていよいよ完成の予定。長かった・・・w
それでは、また。