だいぶ、間が開いてしまいました。
ようやくコックピット編でございます。
なぜこんなに間が開いてしまったかというと、コックピットだけでこんなに
改造する場所あるのかよ('A`)といった状況だったためです。
ハセガワの1/72キットには実は数種類ありまして、外見からは箱の大きさと帯の色で
区別されます。
一つは橙緑赤青のA~Dという表示のついたもの、そしてもう一つは箱が一回り大きなEという表示の紫の帯が
ついたものです。中身は、A~D帯がモールドが凸、ディテール省略、パーツの数量少で
値段が600~1000円程度、E帯はモールド凹、ディテールそこそこ、パーツの数量やや多めで
価格が1200~1800円程度のラインナップになっています。
普通はね。
ところが、今回のF-15Eストライクイーグルでは、本体部分がおそらくC帯のF-15Cで
それにF-15Eに必要なコンフォーマルタンクとMk.20ロックアイをセットにしただけの
非常に残念なキットになっております。
つまり、相当いじってあげないとE帯クラス程度のディテールも再現できないという
今回のテーマからするととても困ったキットだったわけですが、時既に時間切れ。
仕方ありませんので、早速残念なところを見ていきましょう。
イジェクションシートの形が不可解だったり、操作盤が空中に浮いてたりとかなり
ガッカリ感の漂う様が見て取れます。
また、操縦桿の取り付けを見るとなぜか椅子から操縦桿が生えていたりします。
頑張って直していきたいと思います(`・ω・´)
まずはコックピット本体から。
キットの構造が、機体下部にコックピットを取り付けて上から機体上部を取り付けるように
なっているのですが、これだと上下の間隔にぴったり合わせないといけないため、精度が
かなりきつくなってきます。
そこで、機体上部に直接取り付ける構造に変更します。
そのため、全てのパーツをコックピット側で構成するため、本体上部に取り付けられている
操作盤丈夫カバーを
ざっくりと
ヤッチャタ\(^o^)/
もう後戻りは出来ません。
次にコックピット本体。とりあえず余りにダサイペダルを削り取ります。
また、本来コックピットの後ろ側には壁がありますので、それを取り付けるため、コックピットを
切断し、そこにプラ板で壁を作ります。
切り出したプラ板を機首内部に沿うような形状に加工し、
コックピット本体後部に接着します。
白いプラ板が重ねて取り付けられていますが、うっかり本体を短く切りすぎたためです。
修正が効くって素晴らしいね!
さて次にイジェクションシートを改造していきます。
イジェクションシートのキットの形状はこんな感じです。
さて、このオリジナル形状を調べねばなりません。
F-15Eで採用されているイジェクションシートはACES II EJECTION SHEETという製品です。
幸い、F-15E Strike Eagle.comというサイトに下記の製品写真を見つけたのでそれを参考にして
加工していきます。
まずは、余計なディテールを全て削り落とし、ついでにキットでは操縦桿を取り付ける部分を
実物同様に凹ませるように加工します。
次に、シートサイドの形状をプラ板を加工して作成。
同様にしてプラ板を加工してガイドレールやヘッドレスト上部の形状を作成、またシートサイドの
ボンベを火であぶったランナーを伸ばして適当な太さに加工したプラ棒で作ります。
シートは組み込んでから塗装することは無理ですから、パテなどで細部の形状を修正した後、
サーフェイサーを吹いて一気に塗装まで終わらせます。
細かなパーツはeduardというチェコの会社から発売されている1/72 F-15E用の
エッチングパーツを利用しています。
結構いい感じに出来ました(*´∀`)
次に操作パネルを作ります。
キットの操作パネルは形状がどうにもF-15Eのものとは思われないことと、利用予定の
エッチングパーツと形状が合わないことから、こちらもプラ板で作成します。
作成した部品にエッチングパーツを接着します。
プラ板の方は後部用、エッチングパーツを貼り付けたものは前部用の写真ですので
形状がいささか違いますが、撮り忘れなのでこれで許して( ゚д゚)ホスィ...
ちなみに上の後部用と違って、前部用のパネルは中央部が出っ張っているため、その部分は
プラ板を重ねて形成しています。
さて、平行して本体側も作成している訳ですが、こちらは機体上部に直接取り付けるために、
機体上部の形状に合わせてプラ板を貼り付け、削って加工します。
前部シート後方のの壁もプラ板を使って作ります。ペダルはエッチングパーツです。
操作パネルとそのカバーを取り付けるための前後の間にある境目はプラ板を積層し、
さらにサイドの操作パネル状のディテールをプラ板や細いプラ棒などを利用して作成します。
右の写真は形状完成後にサーフェイサーを吹いたものです。
椅子から取り外した操縦桿は、ピンバイスで穴を開け、金属棒を利用して本体に
取り付けることにします。
また、後部操作パネルの上部カバーは、本体から切り離したものでは全く合わないため、
プラ板を重ね、パテで修正して作成します。
ところで、キットは無人ですが、今回はテイクオフ直前の設定で作成を進めようと考えているため、
ハセガワの「アメリカ パイロット/グランドクルーセット」を利用してパイロットを乗せることにします。
キットのフィギュアはインジェクションキットでは仕方のないことですが、酸素マスクから
伸びるホースとパイロットとの間が埋まってしまっています。
そこで、0.5mm程度のピンバイスで穴を開けた後細いヤスリで形状を加工し、
こんな形に仕上げます。
オリジナルよりぐっとディテールアップした気がしますね。
次にフィギュアに塗装を行うわけですが、このような小さいパーツに塗装する場合、
完成後に見えない部分を利用して金属棒などを取り付けると大変塗装がしやすくなります。
このようにピンバイスで穴を開けて・・・
アッー、と言う間に持ちやすくなりました^^
ゲーム中のパイロット制服は風防越しにしか見えないため、色はかなり推定ですが、
基本的にアメリカ空軍色とあまり変わらないように見えるため、そのままの色指定で塗装しました。
コックピット本体をスカイグレイで塗装し、サイドの操作パネルにデカールを貼り付ければ、
あとは塗装したイジェクションシート、パイロットと操作パネルをコックピット本体に組み込んで
とりあえず、コックピットの完成です。
ところで、ここまでの作業ですが、
わぁ('A`)
いつ完成するか自分でも全く分かりませn
次は、ようやく機体本体にとりかかれるはずと信じつつ、以下次号。