前回の予告通り、今回はインテーク部分とテイルコーン作成、それと細かなパーツ類の作成を
進めていきます。
まずはインテークの製作。
機体部分はこんな形になっていますが、覗くと見えてしまう部分なので、まずは抜いてしまいます。
実を言うと、突き当たりの壁面部分は最終的に見えなくなるのでここまで切り抜く必要は
なかったのですが、気づいたときには後の祭り。
こちらを参考にされる方は強度などを考えても垂直部分の壁面はそのままにされることをオススメします。
次に、インテーク自体を加工していきます。
キットでは、一部の上面のみ壁面がありますが、その周辺部分に段差があったり、これからの
加工作業の妨げになるため、一旦切り落としてしまいます。
切り離したら、次はディテール部分に取りかかります。
入り口部分の段差はヤスリで削り、壁面をなめらかにします。
また、メインランディングギアがとりつく部分の根元は若干凹んでいるため、そこを切り欠いてプラ板で
くぼみを作ります。
お次は、エンジン吸入側のフィンを作ります。
Su-33で使用されているのはSu-27同様、AL-31Fというエンジンのようです。
このエンジンは吸入側のフィン枚数がどうやら23枚だそうで、知ってしまったからには23枚で
作らないと・・・と。
まずは、土台として0.5mm厚のプラ板を直径13mm程度の円形に加工します。
次に、3.0mm x 0.5mmのプラ棒を同じ長さに切断して土台に取り付けていきます。
中心部分は3mm径のプラ棒先端を丸く削って取り付けています。
これを左右二つ作って完成したのがこちら。
完成後に眺めながら、フィンの部分は、0.5mm厚ではなく、0.3mm厚程度にしておけば
よかったなぁと思いましたが、まぁ後の祭りというか、今回はこの辺で妥協しておきましょうw
続いて、インテーク上面を作っていきます。
まずは、前半分から。
入り口部分のエッジが分厚くならないようにするため、0.3mm厚のプラ板で作っていきます。
主脚収納部にかかるぶぶんは同じく0.3mm厚のプラ板を現物合わせで曲げながらとりつけていきます。
次に、後部ですが、強度面でくりぬく部分を0.5mm厚、曲げ加工する部分は0.3mm厚の
プラ板で作ってみました。
曲げ加工は内部に取り付けるフィンと合わせながら作ります。
前後別に作った上面を接着し、加工したパーツを並べたのがこちら。
なかなかいい感じにできあがっているように見えますね。
これらを全て組み立ててしまうと内部の塗装が出来ないため、先に塗装を済ませてしまいます。
フィンと、後部はメタリックグレイ、ゲーム画面の色から、前部についてはライトシーグレイで
塗装してみました。
入り口部分は機体色で使用予定のフィールドグレイを塗装しています。
塗装後、組み立てたのがこちら。
隙間はパテで埋めてあります。
組み立てたものをのぞき込んだのがこちらですが、奥に見えるフィンがいい雰囲気を出しています。
多少、筋彫りをした部分が段差っぽく見えていますが、実物ではここまで強調されて見えません。
内部の塗装が今後の作業で汚れないよう、マスキングをして一旦インテーク周りの作業はここまで。
次はテイルコーン周辺を用意していきます。
先に、機体下面の切り欠いた部分をプラ板で再形成しておきます。
下面はSu-33ではほぼ平面ですので、1.2mm厚のプラ板を加工し、抜いたところに貼り付けます。
アレスティングフックを取り付ける根元部分を1.2mm厚のプラ板を2mm幅程度に切断して
貼り付け、さらに後ろ半分は傾斜して厚みが増えていくため、その部分に斜めに削ったプラ板を重ねておきます。
それでは、テイルコーンそのものを作っていきましょう。
まず、図面に合わせてテイルコーンの中心部分を1.2mm厚のプラ板で作ります。
中心から離れるに従って少しずつ細くしながら加工したプラ板がこちら。
これを貼り合わせて、丸く加工してあげるとテイルコーンができあがるという寸法です。
実際に貼り合わせるとこうなります。
この段差をヤスリで削り、くぼみをパテで埋めてなめらかな円柱状に加工するとテイルコーン本体の完成です。
テイルコーンを機体に取り付けるためには、上面と下面の貼り合わせを完了した後でなければ
出来ませんので、テイルコーンの作業はいったんここでストップします。
次はずっとほったらかしになっていた給油プローブを作りましょう。
まず1mm径のプラ棒を曲げてプローブの軸を作ります。
次に、1.5mm径のプラ棒を1mmのピンバイスを使ってパイプ状に加工し、短く切断します。
これを先の曲げ加工したパーツに通したものがこちら。
最後に、0.3mm厚のプラ板を若干やすりで薄くして後ろ半分を覆うカバーをとりつけて完成です。
完成したパーツを機体に取り付けた状態で先を出したものがこちらです。
最終的には収納した形状で作ります。
機体を組み立てる前に、先に機体下面の筋彫りや形状加工を終わらせておきましょう。
ずっとほったらかしになっていたカナード取り付け部分のパテを削ってなめらかにしておきます。
左右対称になるようになめらかに削ります。
機体下部でまだ未加工の部分が、主脚取り付け部分の後部で主脚から伸びる支柱が収納される
部位なのですが、こちらはキットだとかなり丸めになっています。
しかし、実機写真ではもう少しエッジがシャープになっているため、加工しておくことにします。
加工したのがこちら。
壁面部分もキットのままだと厚みがあってダルいので、0.5mm厚のプラ板で作り直しています。
この状態からパテを盛って表面をなめらかに加工してやれば完成です。
機体下部の筋彫りは、インテークなどをとりつけるとやりづらくなってしまうので、この段階で
一旦筋彫りをしておきます。
エンジンの間の細い部分などはプラ板を加工してガイドを作ったりして筋をつけていきます。
筋彫りを終えてサーフェイサーを吹いたものがこちらです。
なかなか、加工するポイントが多くて進みが遅いですが、今回はここまで。
次回は、脚収納部のディテールアップや、コックピット塗装、そしていよいよ機体上下組み立てへと
入っていくつもりです。
それではまた。