2008年10月アーカイブ

具体的な製作に入る前に、どういう仕様で製作するかを決めなければ行けません。

エースコンバット6のF-15Eでは、兵装として必ず搭載されるバルカン砲、通常ミサイルの他に
特殊兵装としてXMA6、UGB、SFFS、XAGMが選択でき、それぞれ外観が異なっています。

この中で、実機ではSFFS、XAGMが選択されることが多いと推定していますが、
今回は、ゲーム中で最も選択される頻度が高いと思われるXMA6を選択した状態を
製作することにします。

ちなみにXMA6の搭載数は72ですが、搭載数自体は選択の結果には全く関係ありませんよ?

怒った千早ちゃん

(;´_ゝ`)

ちなみにXMA6を搭載した外観はこちらです。

外観

さて、この外観に対して現実の機体を当てはめていきます。

まず、兵装ですが、ゲーム中で通常ミサイルとなっているのは、AIM-9 サイドワインダーです。
サイドワインダーには多くのバリエーションがあり、AIM-9B、9D、9E、9J、9L、9M、9P、
そして最新型はAIM-9Xとなっています。
AIM-9Xは現在開発元のレイセオンから供給されており、ウェブサイトから簡易なデータシートを入手可能です。

さて、この数多いバリエーションのうち、実際のF-15Eに搭載されたのはAIM-9Mです。
AIM-9B当初、赤外線探知装置の限界から、敵機へのロックは後方からのみ可能でしたが、
AIM-9L以降では探知装置が改善され、ヘッドトゥーヘッドであってもロックオン可能に
なりました。
ゲーム中で使用されているサイドワインダーの外観からAIM-9Mかどうかを確認すると

ゲーム中AIM-9外観AIM-9M実機外観

このように、カラーリング、前方翼の形状から間違いなくAIM-9Mとわかります。

さて、次にゲーム中でXMA6と呼ばれているマルチターゲット空対空ミサイルです。
ゲーム中の兵装選択画面ではAdvanced Medium Range Air-to-Air Missileと記述されています。

アメリカ合衆国の兵装の中でAdvanced Medium Range Air-to-Air Missile(AMRAAM)と
呼ばれるミサイルはAIM-120です。
バリエーションはA、B、Cであり、現在運用されているのはAIM-120Cです。
元々の開発元はヒューズ・ミサイル・システムズでしたが、レイセオンにより買収されたため、
サイドワインダー同様、AIM-120Cもレイセオンが供給しています。
また、データシートも同様にウェブで公開されています。

AIM-120BとCの違いは、CがF-22などのステルス機において、ウェポンベイに内蔵できるよう、
前方のフィンが小型化されたことですが、細かな改良を経て最新のCバージョン(C7)はECCMや
データリンクなど様々な点で進歩を遂げています。

本来、ステルス機とF-15/16といった通常の機体でCとBを使い分ける予定だったようですが
ステルス機の実戦配備が遅れているため、Cバージョンも通常の機体に使用されるように
なっているようです。

さて、ゲーム中のXMA6と実機を比較すると、XMA6がAIM-120であることは間違いないことが
分かります。

XMA6外観
AIM-120B実機外観AIM-120C実機外観

一方、BかCかですが、下の実機写真のうち左がA/B、右がCです。
写真から、Bは前方フィンがとがっており、一方、Cは前方フィンの先端が切り落とされていることが分かります。
ゲーム中の姿も前方フィンは先端が切り落とされているため、AIM-120Cであると推定できます。

以上で、搭載されている兵装についての確認が完了しましたので、次はゲーム機のディテールに
移っていきます。

まず、キットと形状が異なっているのはジェット噴射口のカバーがないことです。

キット噴出口ゲーム機体噴出口

実機でもカバーは外されていることが多く、是非再現したいところです。

その他、キットと異なっている部分は噴出口に挟まれた部分の形状。

キット噴出口ゲーム機体噴出口

実際にはとがっておらず、切り落としたところに細い突起物がついた形状です。

その他、小さなピトー管が省略されているなどの違いがありますので、形状完成後に
ディテールを追加していく必要があります。

以上、兵装と改造ポイントの確認でした。
次回は、コックピットの製作から取りかかる予定です。
ではまた。

本気で千早機をつくるよ[その1]

フィット完成から間もない今日この頃ですが皆様いかがお過ごs(ry

タイトル通り、バンダイナムコゲームスのエースコンバット6、F-15EのDLCスペシャルカラー
如月千早機を全力で作り上げたいと思います。

全力で、というのは単にF-15Eのキットを購入してきて、機体のカラーリングをあわせるだけではなく
ディテールを可能な限り再現して作成するという風に考えていただければよいかと。

今回購入したキットは、ハセガワの1/72 F-15E Strike Eagleです。

気になるキットの内容物はこちら。

キット内容物

今回、ハセガワのキットを購入したのは、田宮では1/72のF-15Eが製品化されていなかったことが
第一の理由です。ちなみに、F-15CやF-15Jはキット化されていますし、F-15Eも1/48サイズなら
キット化されています。

サイズについては余り大きすぎると飾る場所に困るので1/72にしました。
実際、1/48とか相当大きいです(全長30cm越えとか)。

べ、別に、72という数字自体に深い意味はないんだからね!

さて、早速例によって中性洗剤で洗い、さくさくと仮組を進めていきますが、パーツが上手く
組み上がらないですよ?(´_ゝ`)?

バリ

予想通りのハセガワクオリティwww

特にハセガワの古いキットは手直ししないと組み上がらないぐらい形状がひずんでたりも
するので、初めて手を出す人は用心して下さい。
まぁ、自分的には何度も通った道なので、ちょっとめんどくさいかな、ぐらいのノリですが。

合わない部分を多少削ったりしつつ、さらっと、仮組完了。

仮組完了

兵装はまだつけていません。キットについているミサイル類もおそらく使うことはないのでまぁ、よいかと。
操縦席も機体には組み合わせてませんが、相当手を入れないとダメぽい気がしています。

まぁ、今日はこのへんで終わります。
ちなみにAAは探す時間の方が記事を書く時間より長い気がするのでなかったことにしまs

ではまた。

前回まででパーツごとの準備が終わったのでようやく組み立てと塗装です。

塗装は筆塗り部分を田宮のエナメルカラーで行い、ボディ色のみ同じく田宮のアクリルカラーを使って行います。

車台部分から組み立てに入りますが、このあたりはマニュアルの指定色を参考にしつつ、
実車でオプションが異なる所などに注意しながら塗装、および組み立てをしていきます。

車台

ところで、ダッシュボードにはカーナビがついているのですが、せっかくナビがついているのに
画面が消えた状態では寂しいところです。
そこで、ナビの画面に地図を写しだしておくことにします。

一昔前なら面相筆で必死になって書き込むところなのでしょうが、今はミラクルデカールという便利グッズが。

本当にいい時代になったものですね。さっそくGoogle mapの画像を加工してナビに
貼り付けるマップを作ります。
また、ナンバープレートもこの機会に作ってしまいます。
ナンバープレートは実車のナンバーを撮影した画像を加工して作れば色やフォントに悩まなくて
済むのでオススメです。

デカール

ナビ画面を貼り付けたところはこんな感じになります。

ナビ画面

ちょっと白飛びして見えづらいですが、中央に自社を示すマーカーと、道路の筋が
きちんと走っています。
寸法を目安で入れましたが、面相筆ではこの細かさは実現不可能ですね。

そんなこんなで車台ができあがったのでいくつか写真を。

車台1車台2
車台3車台4

さて、次はボディの塗装に移ります。
今回作成しているフィットのボディカラーは、ホンダの名称によると「ブレイズオレンジ・メタリック」
だそうですが、そんな色が用意されているはずもないので自分で調色して作ります。
使用する色はこちら。

ボディ色構成色

右から田宮アクリルカラーの「チタンゴールド」「オレンジ」「レッド」の三色です。
左端にあるのは調色済みのものです。
おおむね、レッドとオレンジを同じ量ぐらい混合し、チタンゴールドを半分ぐらい加えることでなんとなく
実車に近い色になったようです。

さて、こちらをボディに塗装するわけですが、こういったカーモデルの場合、ボディの塗装が
完成度のキモとなります。
塗りムラなどは何としても避けたいところ。

そういうときにはもうコレしか。

ハンドピース

力強い味方、エアブラシです。
私が使っているのはGSIクレオスのMr.リニアコンプレッサーL5/プラチナ/レギュレーターセットという
代物ですが、レギュレータがついているため、エアが安定してくれるのが非常に嬉しいところです。
昔使っていた田宮のスプレーワークスの一番初期のものはレギュレータがないため、
コンプレッサーの脈動がそのままエア圧に現れて使いにくい思いをしたものです。
さらに、シングルアクションのハンドピースだったことも使いにくい原因の一つでしたが・・・。

ダブルアクションのハンドピースに慣れると、本当に便利で手放せなくなりますので、
本腰を入れて模型製作に取り組まれる型には是非購入いただきたいと思います。

ちなみに、知らない人のために補足しておくと、シングルアクションとはトリガーを引くとエアの
量と塗料の量が両方増えていくタイプを言い、ダブルアクションとはトリガーを押さえる、引くという
二つのアクションそれぞれがエアの量、塗料の量に対応していて細かく吹きつけの条件を
変えることが出来るものを言います。

さて、エアブラシで塗装したボディはこちら。

ボディ塗装直後

むらなくきれいに仕上がりました。
ここまで来れば、もう完成度は保証されたようなものです。

さくさくと、塗装したパーツをボディに組み込んでいきます。

ボディパーツ組み込み後

なお、事前検討で改造候補に挙げていたサイドミラーのウィンカーについては、厚みが
ほとんどないことから塗装で形成することにしました。

サイドミラー

シンプルな方法ですが、実際の姿を見ると十分なできばえです。

細かなパーツを付けたら、いよいよ車台にボディを載せて完成!

車体斜め前方から車体正面
車体右側面手乗りふぃっとちゃん

いい感じに出来てますね。

頑張ったテールランプの出来は・・・・

模型リア実車リア


 _ _               __
 |主 | 、ノ | --|- ヽ/// ,フ_   |ニ|ヽヽ.ノ ┌┼┐ノ十ノヶ┐斤_.斤           「!
. llll亅|/ヽ l, 丿 フヾ.ヽ c_,ノ ノ 亅|.メ | | ,人亅.ー|‐ノノ亅 |三| つ ・・・・・・・・・ o
      ̄       ' ̄ ̄           ̄            ´ `
                     ,. -─- 、
                   /./ ̄\  ヽ._ -‐ 、
                  ノ./ー- 、  \_,. -‐- 、  i
                 /./' 、  `ヽ:、\__,. -‐ u ! ! β-エンドルフィン
                / /  | \   !}  v v ,. -=キ十      ......!
  チロシン......!     ,. - .ヽ.  !  ヽ、 |! u  /'´_v| |
                   | ,.‐、| |uヾ:ヽ. o }|`ll ;∠-‐'' ̄,ラ | L_
              | |‐、| | /|ヾミ三シ/ ハ o  ./;; | /ヽ.}
. エンケファリン......! | !._,| | |∧ \_ノ } }u゙ミ三彡'  |./V./
               ,ノ`ー|/ |∨ヽ、l  / .ノ   =' ノ| |l‐//
             ,∠.-┐〈   N\/`\| {__ノ__,/l/! /'ー ' |
        __ ,r(ノ  / |  |  U∨ /ヽ/ゝ-1__|_」/l/〈 ,イ\|  バリン...!
.  /r'⌒`ー-'   ヽ. ,' |  |   U`ー、/ 7~゙|__.|_」/J'/ | |  \
. /  ) キキキ    )   |   ヽ、u   _ ̄ ̄  v' / )、|
/  (    ......!( l  |    | `ヽ、  ̄ ̄ ,. ‐i´  ,ノ  ` 〜〜〜 、
     ` ー-''⌒ ー- 'l.   ||    ト、  \__,. ‐'´  |   {  ククク...  )
  リジン     │   ||   |ヽ\     r‐;'ニ|   `i ー-〜ー--‐'
   ロイシン   |.    |   |ノ' \ヽ._ ノ.ノ| | ト   |  |
     イソロイシン......!   |ゝ'  `Y-‐'´フノ|ノ |  |.  |   上手に出来たっ......!

我ながら、良くできた気がしますヨ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n'∀')η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!!

このできばえなら、苦労した甲斐があったというものです。

ということで、だらだら続いたフィット編、ひとまず完了
次がいつになるか分かりませんが、予定ではF-15E ストライクイーグルを作る予定です。
ではまた(´∀`)ノ

パーツ加工編の2はいよいよクリアパーツについてです。

通常のパーツと違い、クリアパーツは盛って加工、という訳にはいきません。
したがって、なんらかの透明な材質を調達してパーツを形成するしかありません。

今回の場合ですが、形状は特に問題なし。問題なのはあらかじめ着色されている
部分が実物と異なっていると言うことです。

実車リアテールランプクリアパーツ

このような場合には、今あるパーツを型どりして、透明な樹脂でサイドパーツを形成するのが
最も早く、美しい結果が得られます。

では、型どりの準備を進めていきます。
まず、型を取るのに使うのはシリコン樹脂です。

シリコン樹脂

こういう型どり用の材料は大量に使うのが当たり前なので、今回のような小さいパーツだけを形成する場合であってもミニマム1kgとなってしまうのが悩ましいところです('A`)

さて、型どりです。
最初に型枠を作りますが、市販されているこんな便利なグッズが。

型どりブロック

これを組み合わせて、今回のパーツにあったサイズの型枠を作ります。

型枠作成中

ところで、二つの型を合わせて作る型自体を2面型と呼びますが、これはこのような手順で作ります。

  1. 粘土で片側の仮型を作り、パーツをその上に固定する。
  2. 仮型の上にシリコンを流して固め、パーツを残して粘土を取り除く。
  3. 2で作成した型の反対側に再びシリコンを流して固める。
  4. 硬化後、型を分割してパーツを取り出し、樹脂を流し入れるための経路を形成する。

それでは、順番に進めてみましょう。まずは、粘土を使って仮型を作ります。
ここで使う粘土は普通の油粘土です。幼稚園や小学校の頃を思い出す懐かしい材料ですね。

油粘土

ちなみに模型屋の型どりグッズが置いてあるコーナーに一緒にあるはずなので、探す手間はかかりません。

仮型作成中

上の写真のように仮型を作りますが、パーツ以外にランナーなどで樹脂を流し込むための経路に当たる部分を形成しておきます。
合わせ目は後で型を削って開けられますので適当で構いません。

ただし、経路はよく考えて。

流し込んだ樹脂がなるべく下の方からパーツ部分に流れ込むように経路を造ります。
上から流し込む形にしてしまうと、空気の逃げ場がなくなるのでパーツに気泡が入り込む
危険があります。

それから、型を合わせるときにずれないようにするため、ダボ穴を開けておきます。
穴が急傾斜過ぎるとダボごと取れてしまいますので、穴の傾斜は緩やかにしておくのがポイントです。

その後、作った仮型にシリコンを流し込んで固まるまで待ちます。
ところでシリコンは、そのままでは固まりません。硬化剤を混ぜてやることで固まり始めます。
今回使った樹脂では主剤と硬化剤の比率は重量比で100:4です。
はかりを使って正確に混ぜます。
比率がぶれると固まらなかったりしますので、ここは正確にやりましょう。

だいたい数時間で完全に硬化しますので、一日放置していればまず確実に固まっています。固まったら粘土を取り除きます。

粘土除去後

いい感じに出来ていますので、一旦ブロックをばらし、バリなどをクラフトナイフなどで取り除きます。

その後、逆向きにブロックを取り付けて反対側の型を形成しますが、そのままシリコンを注いでしまうと、元の型とくっついてしまうため、それを避けるためにあらかじめ表面に離型剤を塗布しておきます。

また、シリコンはかなり細い隙間にも浸透していきますので、側面にも塗布して保護しておきます。

離型剤

離型剤塗布中

改めてブロックで型枠を形成し、シリコンを流し込みます。
硬化するのを待って型を外し・・・

上下型硬化完了

上下の型を慎重に剥がします・・・。

型分割

上手に出来ました!

隙間に入り込んだシリコンで出来たバリなどを除去し、樹脂を流し込む経路をクラフトナイフで加工します。
表面はできあがるパーツ表面そのものですので、バリやゴミなどをきれいに取り除いておきます。
ここで残したものはそのままパーツに反映されますので慎重かつ丁寧に。

型完成

全てをきれいに加工したら、再び型同士を合わせてゴムでしっかり固定します。
シリコン型は柔らかいので、ひずんだりしないようにプラ板を使って均等に力がかかるように
押さえます。

押さえ用プラ板輪ゴム固定完了

ここで、透明樹脂を流し込むわけですが、透明な樹脂の選定というのもなかなか悩ましいものです。
今回、選定したのはいろいろと検索していて見つけたこの樹脂。

エポキシ樹脂

ちなみにこの樹脂は検索で引っかかったオリジナルインテリア雑貨ショップ アメージングというお店から購入しました。
透明なアクセサリを作るのに使えるということなので、うまくいくことを期待して購入します。
ちょっと気になるのは、40度ぐらいになると柔らかくなるという点ですが、常温で固ければ
まぁ、大丈夫でしょう。

この店では少量に小分けしたサイズで販売していたのも嬉しいところです。

こちらも樹脂も、主剤と硬化剤を混ぜて固めるタイプですが、今回は主剤と硬化剤の比率は2:1、
とはいえ、慎重にはかりで量って混ぜ合わせます。
今度は硬化するまで2~3日かかるということで、流し込んだ後は完成を楽しみに数日待つことになります。

数日後、慎重に型を分離し、できあがったパーツを取り出します。

パーツ取り出し後

気泡も入らず、元のパーツのディテールもきれいに再現できました!
ただ、一つ誤算だったのは、この樹脂固まってからも結構ゴムみたいに・・・柔らかい・・・・ッ!!!


          -、─- 、  , -─;-
     ,. -─-ゝ  Y  ∠.._
     ´_ ニ=-            `ゝ
  ∠´.___             \
.   ,. ‐''"´    , , 、       ヽ
 ∠-ァ‐    くl/l/::l l::ゝ 、     |
.  /,.ィ´,ィ ,イ/\ll':u::l|:∠ヽl:ヽ、     |
  // //イ===、::::;;'====::| r=、 ゝ
   l/  :l `ー゚/:::ij~ ,ー゚-‐ ,ノ|.|ニ!}  \
.       l:/:::::::__::,v-‐''"v |Lン ト、  ヽ、
      / 「I二二二二二):/|   | |`''ー-ゝ.._
     /  ,ヽ.  --- ::::/: .!  ,|  |
   _∠-‐''7! ヽ ::::u::/:::   |  /  |
       / l   \/::: u  |  ,/    |
.      /  l   |::::      | ,.イ |     |
     /  , ヘ  lト、      |/,;1/`ヽ、 |
.    / /  ヽl |;';`';ー-‐;';';';';|'     \|
    "´   ()) |;';';';';';';';';';';';'|

型は失われるわけではないので、また新たな樹脂を探して形成してもいいのですが、
今回はパーツ自体は非常に小さいこともあり、透明さは特に問題ないこともあって
このまま使っちゃうことにします。

メッキパーツ組み合わせ後

メッキパーツを組み合わせたところです、いい感じですね。

ちなみに、プラスチックではないので通常の接着剤では接着できません。
硬化後に透明に固まるタイプのボンドを使います。
今回はGSIクレオスから出ている「美透明接着剤」を使用しました。

いささか誤算はありましたが、なんとか、無事に最難関をクリア出来ました。
塗装と組み立てについては次回以降にて。

前回は実車との違いを見ながら改造の構想を練りましたので、今回は具体的な改造に移っていきます。

フロントグリル

まずはフロントグリルから。
形状が2分割されているエアインテークは中間の分割ラインを切り取ってしまうとだいたいいいサイズになりそうです。
左右は少し長めなのでパテで埋めることにしましょう。

では切断。

エアインテーク切断加工

パテで埋めます。

エアインテークパテ盛り

ちなみに使用したパテはウェーブの「パテ革命 スベスベ」です。
写真に灰色に見えているのは田宮のラッカーパテ。
盛れませんが、ちょっとした加工の穴や気泡を埋めるのには重宝します。
このまま、ヤスリがけをしながらなめらかに仕上げます。

さて次、ボディ裏から取り付けるフロントグリル部分とエアインテークの格子状部分を加工します。
エアインテークが縦方向に広がったので、プラ板などで格子を作り直して縦長に。
フロントグリル部分はエンブレム脇の羽状部分をパテで盛って形成します。

エアインテークパテ盛り

格子の縦部分は市販されている薄く平たいブラ棒を利用して切断するだけ、そして下部の格子は最初に切り離したパーツを利用して楽をしちゃいます。
中央の板は前後に湾曲しているため、平棒は使えませんのでプラ板を加工して作ります。

左右の平たい部分はパテを盛って、乾燥したところでクラフトナイフやヤスリを使って平坦に加工すれば完成ですね。

エンブレム脇の羽状の部分は一旦パテを盛った後にクラフトナイフで地道に削り出しました。
面倒ですが、顔になるぶぶんの一つなので丁寧に仕上げたいところです。

ダッシュボード

基本形状はキットと実車でそれほど違いませんが、センターオーディオコンソール部分が丸ごとカーナビになっていますので、そこを削り取って平坦にしておきます。
ちなみに、ナビ部分はあとでデカールを作成して貼り付ける予定ですので、ここでは平坦に加工するだけです。

これまたクラフトナイフで慎重に加工して・・・

ダッシュボード加工

ご覧の通り。
ちなみに加工前後で色が違うのは、加工後のものはサーフェイサーを吹き終わってしまったあとの写真だからです。

リア

リアのスカート部分です。
実車に存在しない段差はパテを盛って埋めてしまいます。

リアスカート部分

こちらもパテを盛ったらクラフトナイフ、ヤスリで仕上げてペーパーがけ。
傷をラッカーパテで埋めながら平坦にしていきます。

もう一つのリアの相違点であるテールランプについては手順が多いので次回に。

その他

アンテナ部分はキットに存在しない部分ですので、新しく作ります。
小さいものなのでいきなり最終形に行くのではなく、大きな素材から切り離さずに加工します。

アンテナベース加工イメージ

こうやって重ねた部分の角を落として加工していきます。
加工したものに細丸棒を切ったものを接着して・・・

アンテナ

こんな感じに。上手に出来ました。

さて、次は社内の小物ボックスです。
加工前のパーツを撮影し忘れていたので説明書で元の形を見て下さい。

センターコンソールオリジナル形状

これにパテをもって削ってできあがったのがこちら。

センターコンソール完成

塗装が終わるまでに撮影するのをすっかり忘れていたのでいきなり完成系が出てきてますが、華麗にスルーしていただきたいところです。

さて、こんなように一通りのパーツを加工し、その他のパーツも含めてパーティングライン消しをしたら、サーフェイサーを吹いて下地を作ります。

サーフェイサー吹きつけ後のパーツ群

サーフェイサーを吹くと強力な下地が形成され、小さな傷を埋めてくれます。また、均質な灰色によって表面の凹凸が非常にはっきり見え、削りすぎたくぼみやあるいは出っ張りなどがわかりやすくなりますので、ここでヤスリをかけたりパテを盛ったりして再度修正し、最終的な形状へと質を上げていきます。

サーフェイサー吹きつけ後フロントサーフェイサー吹きつけ後リア

パテを盛った部分も上手くなめらかになって、いい感じに仕上がってきていますね。

次回は、残ったクリアパーツの加工を行い、その次にはいよいよ塗装&組み立てに入ります。

3回目も終わって結局まだ組み立てに入らないとかバカなの?死ぬの?と思ってる人も多そうな気がしますが・・・


     __.」|_       __─-..、 __               ┼_レ'カ
      二||二     >ー:::`:::::::'´::;∠.._         o   _レ|_,>
.     ̄|| ̄     /::::::  ::::::::::: :::-<      o   ヽ -ソ-
      ===     イ:::::::::::::..... ::::;、 .:::::::\      o   フ lニニl
    ==ぅ>   |:::::::::::::;ィ;イ:/ \::::::::ヾ       o    _> lニニl
       〃    |:::::::::::ノクへ> <.ヘハ::N        o   ` ̄ ̄´
    ==       !にリ大。_ラ' 〈。_ラハ!      o    l ‐¬
    ___,ィ    八_jノ  , ,、 r_ `く/        o     | 、_
    ̄ ̄     /::::::::ト.人_ー─‐ァ7′         o   i    、
    O   ,∠:r‐:ヘ::::|`Y⌒¨二´/:\          o   ∨  !
    o  / ...:{:::::: ヽ:ヽ \ ,.イ::::::::::ヽ      o    `¬
   o /  ....::::::\::::::ト:ミ\./「:|::|::::::::::::::}            、__
   /'´ ̄:\:::::::::::::\| l l l |/|/:::|::::::::::::::ヽ       n    ー
   :l::::.. ..::::::ヽ:::::::::::::::|/////|....::|::::: ..::::::::\   l/     '´ ゙̄)
   |:::::::::::::::::::::|::::::::...../'/////|::::::ト、 ..::::::::::::::::ヽ  o       /

むしろ自分に言い聞かせる、そんな心境です。

自己紹介

名前:Nork(のーく)

10数年ぶりに模型を始めた出戻りモデラーです。
ジャンルは特にこだわらず、いろいろ作っていこうと思います。

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